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ステイ セイヨ

歴史に埋もれて、五感を研ぎ澄ませる旅。宇和町

2021.04.13

最近スキルアップのための習い事は流行をみせるが、彼女は友達の誘いで、日本の伝統「茶道」を習い始めたようだ。
大人な落ち着きをみせる彼女は京都などの歴史的な街を巡ることにはまっているという。
静かな心を持つNANAと、西予市宇和町を案内する。


■■■旅のしおり■■■
・食 - あけまや
【大正五年創業、歴史に刻まれた味を感じる】
・歴史 - 卯之町の町並み
【明治大正を肌で感じる】
・癒し - 池田屋
【この町の雰囲気と美味しいコーヒー】
・食 - マテリアーレ・ダ・クイ
【地元食材を感じるイタリアン】


 

【大正五年創業、歴史に刻まれた味を感じる】

創業からその佇まいを変えず、いくつもの時代をみてきたあけまやは、知る人ぞ知る鰻の名店だ。
それは数多くの芸能人も中央からわざわざここへ足を運ぶ。

 

 

静かな山あいにあるここあけまやはすべて個室。
店内で仕事やプライベートについて打ち明けてくれているあいだに、鰻は着々と料理されている。

 

 

鰻飯 (上)

国産鰻を使用した鰻飯。
蒲焼きをご飯に2、3切れのせて食べる。
ふわふわの身にたれの芳醇な香りが非常に美味。

 

 

シメはもちろんお茶漬けにしていただくが、ここは出汁ではなく、「宇和茶」でいただくのが絶品だそうだ。

 

 

お茶漬けにすると、全体の味が一味変わり「本物」のお茶漬けとはこうも素晴らしいものかと実感する。

真の鰻に満たされたひと時だった。

 


 

【明治大正を肌で感じるー卯之町の町並み】

かつて宇和島藩の在郷町・宿場町として栄えていた佇まいを、現代にとどめる情緒ある町並み。
白壁や格子窓などが特徴の江戸中期から昭和初期の建築物が軒を並べ、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
大正期建築の教会や明治期建築の開明学校校舎などの洋風建築も点在。
時代の移り変わりの景色を楽しむことができる。

 

 

 

斬新なアイディアのしょうゆさしを開発した店がある。
卯之町を歩くと見える「ゆびしょうしゅさし」の暖簾が目印だ。

 

 

愛媛県西予市にある企業「株式会社ナガオカ」の取締役・長岡克彦さんがこの商品を開発。
子どもが醤油を出そうとして出しすぎたり、食堂で共同の醤油さしビンに醤油がついて汚れていたりすることが気になって、「新たな醤油さしを作ろう!」と思い立ったという。

形状もシンプルで使い勝手もよく、デザインもかわいらしいと、販売開始から大人気。
卯之町にあるこのお店とオンラインショップでも購入可能だ。

 

 

そんな名物品を扱うお店等々をみて回り、歩いて行くとこの町の伝統を一気に感じられる資料館と学校が見えてくる。

 

 

【民具の博物館-宇和民具館】

江戸時代末期から、昭和初期にかけて実際にこの町で使用されていた民具約6,000点を収蔵展示。
祭り・暮らし・商いに関する昔の人々の知恵や想いを今に伝える民具の博物館だ。

常設展示のほか、1階町家では「おひなさま」「端午の節句」などの企画展を開催している。

写真館を再現した展示室で、昔の服を着て写真撮影したり、ロビーで昭和歌謡曲のレコード鑑賞、大正12年製の足踏みミシン体験をしたりと、実際に触れて楽しむこともできる。

古き良き時代の懐かしさに出会える場所だ。

 

 

 

【戦前の教育を感じる-開明学校】

明治15(1882)年に町民の寄付により建築された擬洋風の小学校校舎。
アーチ型の窓にはドイツ製のガラスが使用され、文明開化に近づこうとした町民の教育に対する情熱が込められている。
木造の床や階段は歩くと音をたてて歴史を教えてくれる。

現在は、教育資料館として、明治初期の貴重な掛図をはじめ、昭和初期にかけての資料約6,000点を収蔵展示。
また長野県松本市の「旧開智学校」と姉妹館として交流をしているようだ。

 


 

 

【この町の雰囲気と美味しいコーヒー-池田屋】

しっとりとした時間を届けてくれるギャラリー&カフェがある。
ここ池田屋は、江戸時代より酒造りの現場として使用されていた蔵。
現在の運営者になったのは大正時代から昭和初期辺り。

 

 

ご主人こだわりの豆で、注文を受けてから豆を挽いて丁寧に作る一杯。
柔らかくすっきりとした味わいに仕上がるサイフォン式のコーヒーを提供してくれる。

 

 

一般的な酒屋として運営していたが、およそ20年前にギャラリー&喫茶として改装。

​今は、優しい夫婦が淹れてくれるコーヒーでゆったりと過ごすことができます。

 

 

ブラックコーヒーとチャイをいただく。
カフェを営むご主人のようにやわらかく口当たりの良い味わいだ。

 

 

彼女もここの雰囲気と暖かい飲み物を手に、日本の歴史について深く思い返し、ゆったりとした時を感じたようだ。

 


 

【地元食材を感じるイタリアン-マテリアーレ・ダ・クイ】

西予庁舎裏の卯之町商店街にあり、隠れ家的イタリアンのお店にやってきた。
ここでディナーとしたい。

 

 

2014年に開業し、仲睦まじい夫婦が経営している。
店内はカウンターと天井の赤色が印象的なテーブル席で、イタリアンな雰囲気を感じさせる内装となっている。

材料は西予市のものを使う標高差1,400mの西予市の特性が生きた食材を使う。
海のものも山のものもふんだんに地元食材で料理を仕上げる。

 

 

「採れる食材によって、3日程度でメニューを入れ替えます。」そう語るオーナーの宮部さん。
食材は、自身の畑からも調達するという。
生産から調理、提供までこだわりを持った食材たちを味わうことができる。

 

 

[新玉ねぎのムースと媛まぐろ]

新玉ねぎは自身の畑から採れたものを使った。
宮部さんが食材から想起した逸品だ。

 

 

行くと毎回メニューが変わる楽しさと、店内の雰囲気に、オーナー夫婦との温もりのある会話に彼女も自然体で楽しめているよう。

 

 

歴史に浸り、地元食材のイタリアンで静かにしめる旅となった。
ワインもしっかりいただいてしまった。
今回も宇和に宿泊して明日に備えるとする。

 


あけまや
店名: あけまや
ジャンル: うなぎ
予約・お問い合わせ: 0894-67-0326
予約可否: 完全予約制
住所: 愛媛県西予市宇和町明間1222-2
営業時間: 定休日
営業時間: 11:30~21:00
定休日: 不定休
営業時間: 定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
参考: https://goo.gl/maps/xTK7vPGT2vCRQuUu7


池田屋

店名: 池田屋 (イケダヤ)
予約・お問い合わせ: 0894-62-0223
予約可否: 予約可
住所: 愛媛県西予市宇和町卯之町4-332
営業時間: [月~日] 11:00~18:00(L.O17:00)
[要予約制]19:00〜22:00
定休日: 水曜日
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
公式HP: https://www.uwaikedaya.com/


マテリアーレ・ダ・クイ

店名: マテリアーレ・ダ・クイ
予約・お問い合わせ: 0894-62-7791
住所: 愛媛県西予市宇和町卯之町4-447
営業時間:
【ランチ】土・日・祝
11:30~なくなり次第終了(C.L.14:00)
平日は団体予約のみ可
【ディナー】
月・水・木・金・土・日
17:30~25:00(L.O.23:30)
定休日: 火曜日
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
公式Instagram: https://www.instagram.com/materiale_da_qui/?hl=ja


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